人類が火星で暮らす日は来るのか?を考える

Rioでじゃねーど、です。

みなさん、お元気ですか~(▼∀▼)←また出た!by陽水さん

朝から宇宙ネタ、すみません。

 

米航空宇宙局(NASA)では『アルテミス計画』という月への有人飛行を計画中で、2024年に打ち上げ予定になっています。

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月を周回する月軌道プラットフォームゲートウェイの想像図 左側にオリオン宇宙船がドッキング中 NASA作成のパブリックドメイン画像

 

ゆくゆくは、月軌道に基地『プラットフォームゲートウェイ(以下ゲートウェイ)』を作る予定になっています。

そして、ここを足がかりに火星への有人飛行を!というシナリオになっているんだったと思います。

火星への有人飛行は、2030年以降に予定しているようです。

 

これって現在、地上400kmを周回中の国際宇宙ステーションISS)と同様に、他国と協力して進めて行くのですよね(・∀・;)?カネカカルヨネ~

日本は確か、月の表面とゲートウェイの行き来を担当するんだったと記憶しています。

 

すみません、ところどころ過去のニュース記事の記憶をたよりに書いています。全部調べていると先が書けなくなってしまうので・・

 

言い訳をしたところで、故スティーブン・ホーキング博士も言っていました。

「人間は地球を出て他の星を目指さなければいけない」的なことを!

そこで一番近いところで考えると月や火星となるのですね。

 

でも「人間は地球の磁場から離れては暮らせない」ともどこかで見たけれど・・ああ・・これはとりあえず忘れましょう。進まない@@;

まあ、宇宙線の問題が(放射線など)あるということですね?

 

今日のお話は・・オランダの民間組織に、火星移住計画『マーズワン』という団体がありまして。まだ過去形ではないです。

簡単に説明しますと・・

・2025年までに火星に人類初の永住地を作ることを目的とする

・火星へは、地球帰還の方法がないため片道切符となる

・最初は4人の宇宙飛行士を火星に送り、2年ごとに増やして行く

・財源は、寄付金のほか、訓練や飛行や移住の様子を24時間リアリティー番組で放送する番組の放映権料を予定→60億ドルになる見込み

・2018年に無人火星探査機を打ち上げ、水分の採取方法の研究を行う

などの計画発表があり、その後、2013年に移住希望者を募集したところ約20万人の応募があったのだそうです。

その中から1058人に絞り(ここまでは日本人も含まれていたそうです)、その後さらに100人に絞ったということでした。

 

2015年「無人探査機は2026年に、最初の植民者の到着は2031年に」と計画の延期をしています。

 

マーズワンに対して世間では、片道切符という部分が非人道的だ、そんな予算では火星までの有人飛行は無理、火星での生活(自給自足など)は問題がありすぎる、そもそも詐欺だ!

などなど批判が多かったようです。

 

そして去年の1月にマーズワンの資金提供社が破産したというニュースがありました。

マーズワン関係者から、新たな投資家との支援の話が進んでいるとも言われていましたが、その後の情報はまだ出ていません。

 

長くなってしまいましたが、このマーズワンの計画について、火星で暮らすということを真剣に調査したのが、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちでした。

飲み水の確保の技術的問題も重要ですが、驚いたのは『窒素』の問題でした。

地球の空気は約8割が窒素、2割が酸素です。

火星の大気は約95%が二酸化炭素で窒素は3%以下とのこと。

 

マーズワンでは、自分たちの食べ物を確保するために火星で植物栽培を行う、という計画なのだそうですが、もしも酸素が大量に作られたら火星が火に包まれるというのです。

「窒素を投入することで、酸素量を安全なレベルに下げることができる。地球から持って来た窒素がなくなると10週間も生き延びることが出来ない」

ということでした。

 

窒素を作る機械の導入は予算がかかり、地球から食料を持って行く方がコストが安く済む、とMITは言っていたようです。

 

また、物資の定期便は必須になりますが、

「地球から火星にロケットを飛ばすのは、地球と火星の軌道の位置の関係で26カ月に1度とのこと」

「なのでそのタイミングを逃すと、また2年以上待たないと物資を送れない」

という状況になるようです。(これは2014年の記事です)

 

火星への移住のお話は映画やマンガなどで見たことがありますが、課題は多そうだなあとつくづく思いました。

最後に少し前にsoraeさんに載った火星の夕暮れの写真を載せます。

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2005年5月にスピリットが撮影したグセフ・クレーターの夕暮れ クレジット: NASA/JPL/Texas A&M/Cornell

 

火星から見る太陽は、地球から見る太陽の3分の2の大きさとのこと。

「昼間の空は赤っぽく、夕方は太陽の近くが青っぽく見えるという、地球とは逆の色合いになる」

この写真を見た時、綺麗だなと思いましたが、同時に私は片道切符とわかっていて応募した20万人にはなれないと思ったのでした。

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

/りお

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参考:

●各Wikipedia「アルテミス計画」「マーズワン」「火星」

【悲報】火星移住計画『マーズワン』は実現不可能!? 「10週間も生きられない」と悲しき説が発表される | ロケットニュース24

火星への片道切符プロジェクトのマーズワンが破産していた? | Space News Lab

火星の青い夕暮れ。15年前に探査機「スピリット」が撮影 | sorae 宇宙へのポータルサイト