Rioでじゃねーど、です。
お久しぶりです~・・(≧∀≦)ノ
今日はやっと涼しくなって、少し楽になりましたね?
宇宙ネタもたまっているのですが、Sさんの企画に参加したら(IDコールなしですみません)物語を作る楽しみを知りまして・・
今回はオリジナル?新しいお話を思いつきましたので、良かったらお付き合いください。
☆~☆
「あ、ドロボー!だ、誰かっ・・」
バイクに乗った男が、通りすがりの女性の肩掛けカバンをひったくった。
「お姉さん、任せて!おい待てー、そのバイク!」
後ろからひったくり現場を見ていた理子は、自転車を加速させて狭い歩道を走るバイクを追いかけた。
ぐんぐん差を縮める。
バイクに乗った男は後ろを振り返って理子を見た。男はサングラスをしている。
左側に脇道があり、バイクはそこを左折した。理子も続いて左折するのと、バイクが転倒するのが同時だった。
バイクも男も横倒しになり、ひったくられた肩掛けカバンは、ちょうど急停車した理子の足元に放り出される形になった。
「ラッキー♪」
理子がカバンを持ち上げると、サングラスの男は胸元からナイフを取り出した。
その時ーー
『もう見てられんわ』『うんうん見てられん』『相変わらずのお転婆だ』
と、空中から声が聞こえ、理子の身体は空中の見えない大きな手につまみあげられた。
「わわわ・・ちょっと、このカバン、お姉さんに返さないと!」
突然、空中に浮きあがった理子を見て、口を開けたまま呆然とする男。
手足をバタバタさせながら空を漂う理子。
『うまく移動した』『うんうん、した』『それ、いいぞ手を放せ』
ひったくりにあった女性のそばに、空から何とかカバンを落とす。
女性は、突然目の前に落ちて来たカバンに驚き、上を見上げた時には、すでに理子は消えていた。
一件落着~?
ーー異世界にて
「おじいちゃんたち~、あれじゃ私すごくかっこ悪いじゃない!でもみんな久しぶり~♪」
理子は満面の笑みでおじいちゃん3人に駆け寄った。
『明け方、東の空に大きな流れ星を見てな』『うんうん、見てな』『そしたら私たちの鏡に理子の姿が映った』
「前はクリスマスだったよね。1年半ぶりだ~。私は今ちょうど夏休みよ!」
理子が言うと3人はそろって言った。
『知っとる!』
みんなでカラカラと笑いあった。
Gordon JohnsonによるPixabayからの画像
ここは理子の世界とは少し違う別の世界で、いわゆるパラレルワールドと呼ばれる場所である。
理子が初めてこの世界に来たのは、小学3年生の頃だ。
2階の窓から、屋根の上をゆっくり歩いている猫を見つけた。
理子は猫のあとをつけたい衝動にかられて、窓を乗り越え屋根の上を歩きはじめた。
猫は屋根の端まで行くと、少し離れたところにある木の枝にひらりと飛び移った。それを見た理子も勢いよく屋根を蹴って飛んだ。しかし木には届きそうにない。
「落ちる」と思った瞬間、身体がふわりと浮かんだ。背中から巨大な手でつかまれているように理子は空中に浮いている。
庭で洗濯物を干していた母と目が合う。母はにっこり笑って言った。
「いってらっしゃい。」
え?私はどこかに行くの?と考える間もなく、視界から自分の家の庭と母は消え、目の前に白いふさふさの髭をたくわえた、おじいちゃんが3人現れたのだった。
『理子か?やっと会えたな』『うんうん、会えた』『もう足は地面についとるぞ』
理子は、両腕を前に突き出し手を握りしめ、腰をかがめてつま先立ちをしていたが、バランスを崩して後ろに転んだ。そして尻もちをつきながら言った。
「はじめまして、私は理子です。」
ここは母の生まれ故郷だと、後で知らされた。
そして私の世界は1つから2つに増えたのだった。
☆~☆
ここまでです(;・∀・)
なんていうか、今はこれ以上は無理というか・・
設定もかなり雑だけれど、こんなお話があったらステキだな?と思える内容にしたつもりです。出来ればいつか続きを書きたいな、と思っています。
読んでくださって、ありがとうございました。
/りお